かりんとの日記

主に映画について、たまに戯言をダラリと書きます。

スノーデン

 こんにちは、かりんとです。昨日のブログに星をつけてくれた方、ありがとうございます。

 北海道では食べすぎました。確実に太っています。怖くて体重計に乗れません。しばらくは食事量を減らして、健康的な生活を送るように努力します(´-ω-`)

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www.snowden-movie.jp

  2月1日の映画の日に観てきました。あまり人が居なかったなぁ。平日だと映画の日でも、そんなに人は集まらないのね。

 タイトルの『スノーデン』は、エドワード・スノーデンのコトです。「誰ソレ?」という人はwikipediaのリンクを貼っておいたので見てください。ニュースなどでよく報道されてたから、ある程度は知っているでしょう。この映画は、スノーデンがメールや電話などの個人情報をアメリカ政府が秘密裏に収集していることを暴露するまでの流れとその後についてを語っています。

 監督はオリバー・ストーン。『ウォール街』や『プラトーン』や『JFK』の監督です。『ブッシュ』もそうでしたね。社会派映画を撮る人、と思いきや『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のようなバイオレンスな映画も撮ってますね。上記のモノは全部観ています。意外と観ているなぁ。自分でもちょっとビックリ(・o・)

 主演はジョセフ・ゴードン=レヴィット。結構好きな俳優です。彼の出世作『(500日)のサマー』は素晴らしいですよ。超オススメです。

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 彼は前にも綱渡りの人の本人役をやってましたね。個性が強くない、つまりクセのないところがいいんでしょう。だから実在の人物を演じてもザワザワしないんじゃないかと。特に今回は意識して実物に寄せてましたね。ラストなんか、ジョセフなのかスノーデン本人なのかわからない場面もありましたし。おっと、ネタバレ気味??

評価:☆☆☆(五段階評価中)

 うん、面白かった、かな?退屈な映画ということはないんだけれどね。そんなにドラマティックな展開でもなかったですし。

 映画は、スノーデンがマスコミに暴露しようとする場面から始まります。そこからスノーデンの生い立ちが説明されていき、合間合間にスノーデンがマスコミに答えながらの暴露ニュース作りが進んでいきます。この順番がね、何かちょっとしっくりといかなかったです。暴露⇆生い立ちと行き来するたび、今までの話がブツ切りにされてしまう感がありまして。フツーに時系列通りで生い立ち⇒暴露にした方がよかったんじゃなくて?

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(C)2016 SACHA, INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 あとね、スノーデンの青臭い正義感が鼻につきます。軍隊に所属したこともあり、CIAにも所属していていながら、あの考え方はないと思います。たしかに彼は若いですが、優秀であったのならば、尚更あんな青臭い正義感を振り回したりはしないと思うのですが。ここらはスノーデン本人が好印象を与えたいためにそう話しただけかもしれません。

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 イチバン気になったのが、アメリカ政府の機密保持の雑さです。SDカードを平気で持ち込める秘密機関って何?あのハイテクスキャンはどうしたんだよ?持ち出すときのルービックキューブを使ったアレはないでしょ。アメリカ人はバカなの?みんな仕事やる気ないの?

 それとね、CIAのような組織を辞めたヤツをまた似たような機関でホイホイ雇うの?辞めるということは、組織の方針に疑問があるということが多いから、CIAのような機密を扱うところは気をつけないとダメでしょ?いくらスノーデンが優秀だったとはいえ、もっと気を付けろよなぁ。

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 色々と気になるところのある映画でした。マスコミへの暴露の過程をもう少しタイトにして、その分スノーデンの心の移り変わりを丁寧に描くようにした方が良かったと思います。オリバー・ストーン監督は左翼気味の思想なのかな?政府を批判する方向に行きすぎて、スノーデンの内面を描くことが疎かになった感があります。

 うーん、このテの社会派映画が好きなら観てみては?この映画の前に、スノーデンを題材にしたドキュメンタリー映画が作られているそうですね。そっちは観ていないのですが、かなり評価が高いそうです。近いうちにそちらも観て、二つの映画を比較して観たいと思います。