かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

美しい星

 こんにちは、かりんとです。

 今日のお題の映画は『美しい星』です。2017年6月に公開された映画。三島由紀夫の同名小説を時代設定の変更など大幅な脚色を行い映画化した作品です。

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 映画館で見ました。平日の午後に仕事サボって見に行きました。ガラガラでしたねぇ。結構な話題作だと思っていたのですが(・ω・`)

 原作の三島由紀夫の小説は読んだことがありません。というか、三島由紀夫って小説家だったの?右っぽい活動家と認識していました。自衛隊の駐屯地で切腹した人ですよね?介錯なしで切腹だなんて、超痛かったんじゃないかと。

 監督は吉田大八。前作『紙の月』は素晴らしかったです。主演はリリー・フランキー。この人も何を生業としているのか、よくわからない人です。俳優は本職じゃなかったハズ。エッセイストが本職じゃなくて?雑誌『popeye』の連載を読んだことがあるような。やたら下ネタが多かった記憶がハッキリとあります。

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評価:☆☆☆(五段階評価中)

 うーん、とても独特な映画でしたね。わかりやすそうでわかりにくい映画でした。予告を見たときに「どんな映画なんだろう?」という興味がわいたのですが、その答えが映画を見てもわからずに最後まで引っ張って行かれた、という感じです。

 まず、リリー・フランキーが演じる気象予報士が<火星人>に目覚めて地球温暖化について「とても危険な状態だ!」と訴えだします。今まで仕事も家庭もテキトーにやり過ごし、若いアシスタントとセックスしているおっさんがイキナリ温暖化について熱弁するのは何で??

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(C)2017「美しい星」製作委員会

 次に、その息子役の亀梨和也が<水星人>に目覚めます。ただ、水星人に目覚めて何がしたいのかはよくわかりませんでした。地球のエネルギー資源の問題について解決するために政治家になりたいようでしたが、野心ばっかりが見えて、エネルギー資源の問題解決に向けての動きは見えなかったような。

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(C)2017「美しい星」製作委員会

 その後、娘役の橋本愛が<金星人>に目覚めます。美の基準を正す、みたいなことを言っていたと思います。でも、どう正すのかはちっとも提示されませんでした。なんかこう、言ってみたかっただけな感じがします。何か考えてそうで考えていないようです。ただ、今回の橋本愛は、とても美しいです。可愛いではなく、美しいと感じました。

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(C)2017「美しい星」製作委員会

 特に目覚めることなく<地球人>のままの中嶋朋子は水ビジネスにハマります。いわゆる、ネズミ講です。ア◯ウェ◯みたいなモノです。お金を集めていたのは、家族のために何かできないか?と思案していたから。火星人や水星人や金星人に覚醒した者たちと比べると、彼女はかなりマトモなほうです。

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(C)2017「美しい星」製作委員会

 惑星人に覚醒する前、この家族はバラバラでした。オープニングにあった父であるリリー・フランキーの誕生祝いの食事会、バラバラな家族のイヤな雰囲気がビンビンに伝わってきます。ああいう表現、吉田大八監督は本当に上手です

 その、てんでバラバラな家族四人が覚醒したのち、物語が進むにつれて、彼らから垂れている糸がちょっとずつ絡まっていきます。物語後半のリリー・フランキーと亀梨和也の問答、そして佐々木蔵之介との問答から、四人の糸は一気に絡まって繋がっていきます。あの問答のシーン、とても良かったなぁ。ああいうのをもっとたくさん見せて欲しかったです。

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(C)2017「美しい星」製作委員会

 この後、家族四人が集まり、父であるリリー・フランキーの願いに応えます。そのシーンは、家族の温かさがとても感じ取れました。とはいっても、今までのよくわからなかったことが解決されたワケではないのですがね

 まぁ、とにかくわかりづらかったですね。何が起こっているのかはわかるのですが、それをどう解釈すればいいのかがわからないという感じです。でも、見終わった後は何か温かいモノが心に残る映画でした。わかりづらい映画ですので、人には勧めづらいですね。かなり人を選ぶ映画だと思います。興味のある方はぜひ。