かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

ゴールド/金塊の行方

 こんにちは、かりんとです。

 本日のお題は『ゴールド/金塊の行方』です。2017年6月に公開された映画。1990年代に株式市場に大混乱をもたらした、通称『Bre-X事件』を元に、大幅な脚色を加えて映画化した作品です。

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www.gold-movie.jp

 TOHOシネマズ・シャンテで見ました。東京出張の際に。上映館数がかなり少ないようで、都内での上映は有楽町のシャンテと立川の映画館ぐらいだとか。マシュー・マコノヒーが主役なのに(´・ω・`)

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 と言いつつ、マシュー・マコノヒーが出ている映画は『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と『SING/シング』ぐらいしか見たことなかったり。『SING/シング』は声だけだし。しかも『ウルフ・オブ・ウォールストリート』では、まだ駆け出しの証券マンだった頃のジョーダン・ベルフォートに「もっとマスをかけ!」と指導する狂った上司役でしたし。

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評価:☆☆☆☆☆(五段階評価中)

 かなり面白かったです。いい映画に出会えました。ですが、ネットでの評判はあまり良くないです。その意見も、わからなくもないのですよ。文句を言っている人たちは、予告編やポスターのアオリ文や日本語のタイトルで誤った方向に印象操作されてしまったからだと思います。何せ、金塊は一度も出てこないし。犯罪サスペンスと映画.comで紹介されていたけど、サスペンスな要素はちっともなかったです。あと、予告編を見て『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような映画と思ってしまった人もいるでしょう。全然違いますよ

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 今作では、主人公のケニー・ヒルズを演じるマシュー・マコノヒーが、役作りのために20キロ近くの増量をしたそうで。あのハゲ散らかした頭も地毛だそうです。序盤に若い頃の主人公が出てくるのですが、それが普通の体型なので、それとの対比が凄まじいです。

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Photo by Lewis Jacobs

 その太り方なんて、ちょっとお腹が出ている、というレベルじゃないのです。カラダ中、しっかり余分な肉が付いています。風呂から出て仁王立ちするシーンがありましたが、その時の背中の肉付きなんて、完全にデブの背中です。昔、標準体型だった人が「オレってずいぶん太ったよなぁ。」と実感してしまうような体型です。「頭もずいぶん薄くなったなぁ。」と実感してしまうようなルックです。うん、他人事とは思えません。アレはオレじゃないか( つ∀`)

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Photo by Lewis Jacobs

 パートナーの女性も、地味に太っています。オバさん体型です。若い頃のシーンではキレイなんですよ。ブライス・ダラス・ハワードが演じています。調べてみると『ジュラシックワールド』でクリス・ブラッドとひっつく科学者の役もやってました。えっ、あのキレイな人がこんなになっちゃうの?? 

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Photo by Lewis Jacobs

 このハゲ散らかしたデブのケニー・ヒルズがいいキャラなのですよ。ネバダ州の採掘会社「ワショー社」の三代目で、ケニーが会社経営を受け継いでからは悪化の一途を辿り倒産寸前。酒を浴びるように飲み、タバコをバンバン吸いながらもエネルギッシュに営業をかける姿は、アメリカの田舎の社長にいそうな感じです。粗雑そうに見えて、意外と部下を大事にする面も。営業の稼ぎ頭が社長という会社、結構あるんじゃない?

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Photo by Lewis Jacobs

 で、ケニーが自分の学説が支持されずに落ちぶれている地質学者と組んでインドネシアで採掘を行い、金を掘り当てます。そこから成り上がっていくのですが、ケニーはそんなにクレバーではないんですよ。ワショー社の採掘事業を三百億ドルで買うという会社が現れるのですが「オレたちが掘り当てたんだ、ふざけるな!」と言って断るぐらいですから。『ウルフ・オブ〜』のノリだったら、さっさと売って新しい事業を始めているでしょう。ここらでオレは「あっ、あの映画とは違うノリだ。」と感じて見方を変えるようにしました。

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Photo by Lewis Jacobs

 ワショー社がどんどん大きくなり、株式がニューヨーク証券取引所で扱われるようにもなるのですが、そのパーティーでニューヨークに呼ばれたケニー達はどこか所在なさげです。お上りさんのニオイがします。都会の場に馴染めないあたりが田舎の社長らしいです。しかも、そこで知り合って浮気をする相手は若くてゴージャスで美しい女性ではなく、パートナーの女性よりも少し美人で都会的だけど似たような年齢のオバさんなのです。ここら辺りに小物感が漂います。大金を得たのですが、それを使っての遊び方がイマイチよくわかっていない。またそれがいいんですよ

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Photo by Lewis Jacobs

 この映画、マシュー・マコノヒーが演じるケニー・ヒルズの生き様を見る映画です。ケニーから、父から受け継いだ会社を大きくしたいという気持ちと、山師としての生き方を大事にしたいという気持ちがハッキリと見えます。何だか憎めないヤツなのですよ。そんな彼の波乱万丈な物語は、見ていてとても楽しいです。ラストで再び落ちぶれてしまったケニーがニヤッと笑うシーンがありましたが、アレはケニーが巡らせた策が当たったとかではなく、単に親友の粋な計らいに笑顔が出ただけだと思います。騙す騙されるの映画じゃないですよ

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Photo by Lewis Jacobs

 そもそも、金塊の行方って何のこと?金塊なんて全く出てこないし。だからケニーが言ってたじゃないか。「金と言ってもな、マネーとゴールド、これは全く意味が違う。」と。予告編やポスターを作ったヤツらはマトモに映画を見ていないだろ?

 まぁ、とにかくこの映画のマシュー・マコノヒーを見てください。本当に素晴らしいです。太ったマシュー・マコノヒーが、白ブリーフ一丁になったり全裸になったりと、サービスショットの多い映画でもあります。先入観なしで、みんなに見て欲しい映画です。オレは超オススメですよ!