こんにちは、かりんとです。
今日のお題の映画は『クラウド アトラス』です。2013年に公開された映画。デヴィット・ミッチェルの同名小説をウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァが製作・監督をして映画化した作品です。
ブルーレイを購入して観ました。監督はウォシャウスキー姉弟とトム・ディクヴァ。二人のウォシャウスキーのうち、この時点では兄は性転換していました。後日、弟も性転換します。
真ん中が性転換をした姉。姉の左手側が弟。メイキングの映像では、この真ん中のオバちゃんがハイテンションではしゃいでいました。オネエって、何であんなにテンション高いのが多いの?
この映画の主演はトム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・スタージェス、ベン・ウィショー、ジム・ブロードベント・ぺ・ドゥナなどなど。何でこんなにたくさんの俳優の名を挙げるのかは、後で説明します。
そういや、この映画はR15+のレイティングが設定されています。おっぱいが見えるシーンがありますが、そこまでオオッというほどでもなく。グロいところもわずかしかなかったし。ただ、子供が観るには難しい映画かと。そこらも後で説明します。
評価:☆☆☆☆☆(五段階評価中)
いい映画でした。ただ、初見では面白さが理解できないかもしれません。オレはどんな内容かを事前に知識を入れていたから大丈夫でしたが、予告すら見ていないと理解しづらいと思います。
(C)2012 Warner Bros. Entertainment. All rights reserved.
この映画の特徴は、場所も時代も違う六つの物語が同時進行していくところです。場所はアメリカだったりイギリスだったりフランスだったり韓国だったり。時代はアメリカの黒人奴隷制度があった昔から、文明が崩壊した遥か未来まで。物語同士もリンクしている部分がありまして。昔の主人公が書いた日記を次の時代の主人公が読んでいたり、その主人公が作った曲を次の時代の主人公が聞いていたり、その主人公が書いた原稿を次の時代の主人公が読んでいたり、などなど。ここらのリンクを見つけるのも楽しかったです。
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この六つの物語はそれぞれ主役も違います。主役が六人、主演も六人。しかも、ある物語で主役だった人が、別の物語では悪役だったり脇役だったりします。それどころか女性だったのが別の物語では男性だったり、白人だったのが黒人だったりアジア人だったりネイティヴアメリカンだったり。職業も宗教も違うキャラになったりも。有名俳優の色んな役が見れるのが楽しかったのですが、製作陣の遊び心でやっているのではないのです。
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この映画の登場人物は、物語が違っても本質的には同じなのです。それは、過去から遥か未来まで生まれ変わって登場している、という設定だから。だから同じ役者が物語によって違う役を演じているのです。
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その彼らが紡ぎ出す物語は、ジャンルは違えど根っこのテーマは似通っています。六つの物語が映画終盤にそれぞれのエンディングへ辿り着いたときには、エンディングの内容は違うのに全ての物語が一つに集約された感がありました。
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観終わった後、何故か自分の中で何か温かいモノを生まれてくる映画です。そして、自分も何かを残していきたい気持ちになります。残したモノは、何らかのカタチで誰か受け継がれていく。だから、今ある〝生〟を精一杯生きていかなくてはならない。もしかすると、人間賛歌の映画かも。
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オレの拙い文章では説明しきれない映画です。なかなか深いです。とにかく、興味がありましたら、ぜひ観て欲しいです。何故か優しい気持ちになれますよ。時間があれば、二度三度と観てみたい映画ですね。新しい発見がありそうですから。オススメの映画です(*´∀`)