かりんとの日記

主に映画について、たまに戯言をダラリと書きます。

ブレードランナー2049

 こんにちは、かりんとです。10月26日のブログに星をつけてくれた方、ありがとうございます。

 今日のお題の映画は『ブレードランナー2049』です。2017年10月に公開された映画。前作『ブレードランナー』の30年後の世界を描く続編映画となります。

youtu.be

www.bladerunner2049.jp

 映画館で観ました。日曜日の朝一番の上映で。お客さん、結構いましたね。オレぐらいの年代の人が多かったかな?つまり、おっさん達です。女性よりも男性が圧倒的に多かったような。

 今から35年前に公開された映画『ブレードランナー』の続編です。リメイクでもリブートでもなく、続編。なので、2049を観るなら前作は観ておくべきです。「前作がかなり昔の作品だし、きっと観てなくてもわかるように配慮してくれているでしょ?」なんて思っていたら大間違いですよ

ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]

ブレードランナー ファイナル・カット [Blu-ray]

 

 このブレードランナーには色々なバージョンがありますが、ファイナルカットを観ておけば問題ないと思います。といいつつ、オレはディレクターズカットまでしか観ていませんが(つω`)

 あとね、2049のために三つの短編が作られていまして。2049の世界を楽しむために観ておいたほうがいいそうです。というか、観ておかないと話がわかりづらくなるので観ておいてください。やたら課題の多い映画ですね。

youtu.be

youtu.be

youtu.be

 監督はドゥニ・ヴィルヌーヴ。発音しづらそうな名前の監督。彼が監督をした『メッセージ』は素晴らしかったです。アレ一発で信頼できる監督となりました。映像も音楽もストーリーも素晴らしい映画です。

ichiyos11.hateblo.jp

 主演はライアン・ゴスリング。同じロサンゼルスが舞台とはいえ、『ラ・ラ・ランド』の住人がこの世界にマッチするのでしょうか?ちょっと心配。あと、ハリソン・フォードも出てきます。前作に出ていた他のキャラもいるそうです。

評価:☆☆☆☆☆(五段階評価中)

 正直、ブレードランナーの続編を作ると聞いたときは「やめとけ。」という思いしかなかったです。絶対ヤケドをすると思ってましたし。ドゥニ・ヴィルヌーヴが監督と聞いて、もし全然別物の映画になっても、それはそれで楽しめるだろうと変な安心感は出ましたが。

 でもね、コレ、完璧な続編ですよ。これ以上完璧に作られた続編映画ってあるのかい?2049の世界は本当に前作から30年経っているとしか見えないのですから。

f:id:ichiyos11:20171103231947j:plain

f:id:ichiyos11:20171103231958j:plain

 前作が公開された1982年から現在まで、たくさんのテクノロジーの進化がありましたが、この映画ではそれらは全く反映されていません。iPhoneのようなスマホらしきモノはないし、外部記憶装置もUSBメモリみたいなのではなく、ピンポン玉ぐらいの透明な球体だし。この世界の中で時間が経過されているのですよ。ここら辺りの世界観の作り込みが徹底されていて素晴らしいです。

 で、ストーリーについてですが、さて、何を語ればいいのか。この映画、公開前の情報が少ないのめすよ。意図的に隠していたそうな。なので、オレも予告編と短編三つとオフィシャルサイトの情報しか知りえなかったんですよ。その状態で映画を観たら、序盤から「エッ!?」と驚かされることがいくつもありまして。なので、あまり情報を入れずに観に行くほうが楽しめると思います。でも、課題は済ませてから行きましょうね。

f:id:ichiyos11:20171103233232j:plain

 この映画を観た後、とても悲しい気持ちになりました。何というか、しんみりしちゃうの。ライアン・ゴスリングが演じるブレードランナーの“K”がとても純粋なのです。そして、とても孤独なのです。そんな孤独で寂しい気持ちの彼に一筋の光が見えてきます。それを追って行く中で、自分はどのように生きるべきかの答えを見つけ出そうとする話だとオレは思いました。

f:id:ichiyos11:20171103235206j:plain

 御年75歳になるハリソン・フォードも出演しています。前作の主人公デッカードの役で。でも、あんまり役に立たなかったなぁ。ただの暴力ジジイでしたね。

 ひとつ文句を言いたいところが。レプリカントってあんなに簡単に死ぬモンなの?「過酷な環境での労働に耐えられるよう作った」わりには、意外とサッサリ死ぬような。ラストでレプリカントがああいう状態で死ぬとは思わなかったです。そこがちょっと拍子抜けかな?前作のレプリカントのロイ・バッティのほうがガッツがあったぞ!

f:id:ichiyos11:20171103235846j:plain

 今作のブレードランナーは、前作のと比べるとはるかにわかりやすいです。まぁ、謎をそのままにしているところが多い映画ですので、あんまり気にせず観たほうがいいでしょう。

 相変わらず、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手掛ける映画の音楽と映像美は図晴らしいですね。いつまでも見ていたいと思ってしまいます。悲しい気持ちになると書きましたが、誰かに優しくしたいという気持ちにもなる映画でした。ブレードランナーを観たことがある人もない人も、みんなに観てほしい映画です。でも、未見の人は課題を済ませてから観に行くように。オススメですよ!