かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

15時17分、パリ行き

 こんにちは、かりんとです。3月12日のブログに星をつけててくれた方、ありがとうございます。読者になってくれた方、よろしくお願いします。

 今日のお題の映画は『15時17分、パリ行き』です。2018年3月に公開された映画。2015年8月21日に高速鉄道タリス内で発生したタリス銃乱射事件と事件に立ち向う三人のアメリカ人青年の姿を描いた作品です。

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 映画館で観ました。お客さん、結構いました。地味な作品なので映画好きぐらいしか観に来ないかと思いきや、そんなことはないということですね。

 監督はクリント・イーストウッド。ヘタすると、この監督が俳優だったことを知らない人もいたりして。最近撮る映画は実写映画ばかりじゃなくて?たしかドラマは8年ぐらい前に『ヒア・アフター』を撮ってからはなかったような。

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 この映画、主演俳優といえる人がいません。テロに立ち向かう三人のアメリカ人青年は本人がそのまま演じています。「演じている」というよりも「再現している」といったほうがあっているかと。

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 監督が三人と話しているうちに、彼ら自身が演じるべきだと思ったそうで。俳優を使うのが面倒臭くなっただけのような気もしますが。彼らだけでなく、テロの現場にいた乗客、駆けつけた救急隊員や警官にも出演を依頼して、最終的には撮影現場は事件の当事者だらけになってしまったとか。何の同窓会ですか?

評価:☆☆☆☆☆(五段階評価中)

 不思議な映画でした。これさ、本人が体験したことを本人に再現してもらい、それを撮影して『映画』と言うのってアリなの?

 映画内では、あの三人がフツーの役者さんと同じように見えたのですよ。演技がヘタとは感じなかったなぁ。オレが英語がわからないから、そう感じただけかもしれないけど。英語がネイティヴ スピーカーの人だと彼らはセリフ棒読みの大根役者に見えたかも。

f:id:ichiyos11:20180318191754j:plain(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC

 この映画、かなり淡々と話が進んでいくのですよ。大したドラマもありません。三人の友情の強さを示すエピソードとか、そーいうのは特になく。深イイ話みたいなのがないの。どちらかといえばボンクラトークです。

f:id:ichiyos11:20180318191618j:plain(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC

 後半のヨーロッパ旅行も、ただの観光&夜遊びだし。『アナザースカイ』みたいなイイ話もないんですよ。卒業旅行の様子を撮ったビデオを見ているみたい。楽しげな雰囲気は伝わってきますが、一体何を見ているんだろう?という気持ちにもなってきます。

f:id:ichiyos11:20180318191503j:plain(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC

 でもね、その今まであった何気ないことが、列車でのテロリストを取り抑えることに繋がっていくのですよね。運命という言葉で一括りにするのは安易すぎるかもしれませんが、正直そうとしか言えない出来事なのですよ。

f:id:ichiyos11:20180318191830j:plain(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC

 もし、あの三人を有名どころの俳優さんにていたら、それらの出来事がいかにも人工的なドラマに見えてしまったかも。そこをあえて演技素人の本人たちに「再現」されることで、ドラマ的なモノを排除して運命を強く感じさせる作りにしたのかも。そこに皆が感動されられたのでしょう。もしそうだったら、イーストウッド監督はとてもしたたかです。

f:id:ichiyos11:20180318191839j:plain(C)2018 Warner Bros. Entertainment Inc., Village Roadshow Films (BVI) Limited, RatPac-Dune Entertainment LLC

 映画好きでしたら、これは映画館で観ておくべきでしょう。逆に、そんなに興味のない人が時間つぶしにダラリと観たら、やたら長い『ザ・世界仰天ニュース』にしか感じられないかも。とにかく、かなり不思議な映画ですので。興味のある方は、ぜひ。