かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

パシフィック・リム:アップライジング

 こんにちは、かりんとです。4月12日のブログに星をつけてくれた方々、ありがとうございます。

 今日のお題の映画は『パシフィック・リム:アップライジング』です。2018年4月に公開された映画です。2013年に公開されたSFアクション映画『パシフィック・リム』の続編となる作品です。

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 映画館で観ました。TOHOシネマズ日比谷にて、IMAX3Dで鑑賞。東京出張のついでというか。新しいTOHOシネマズにも行きたかったし。日劇がなくなって新しくできたのがココだそうですね。「映画の宮殿」だそうですが、別に宮殿っぽい建物でも内装でもなく。宮殿と名乗るなら、日本食研の本社工場のような建物にしてから言ってほしいです。

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 今作の監督は、ギレルモ・デル・トロではなくてスティーヴン・S・デナイト。聞いたこともない人です。TVドラマのほうで活躍していたそうで。TVドラマはあまり観ないからワカンナイや。ハマるといくらでも時間を持っていかれそうだし。

 キャストも新しくなっています。ジョン・ボイエガが主演。新しいスターウォーズのストームトルーパーあがりの人。クリント・イーストウッドの息子も出てますね。菊地凛子などの前作のキャラも出演しています。でも、チャーリー・ハナムはいないのね。映画『キング・アーサー』で赤字を出しすぎて干されたとか?

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 予告を見た時点で不安がいっぱいでした。明らかに前作とノリが違うし。でも、予告と本編が全然違うこともあるしなぁ。とにかく、最高の環境で観てやろうと思い、IMAX3Dで観ることにしました。

評価:☆(五段階評価中)

 一言でいうと「温い」です。ヌルヌルです。前作から感じられた「熱さ」や「歪さ」がなくなっています。もうね、ギレルモ・デル・トロの『パシフィック・リム』とは別物になっています。

 でもね、これは仕方がないかなぁ。前作の10年後のお話ですから。イェーガーも洗練されてきています。前作で活躍したジプシー・デンジャーの改良型、ジプシー・アベンジャーは以前のモノよりもかなりシュッとしています。

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 コクピット内部も、拘束具のような操縦桿もなく、パイロットは自由に動けるようになっています。それに呼応してか、イェーガーの動きも軽快でスピーディーです。SFモノでこういう表現するのもアレですが、今っぽいのですよ。前作にあった歪さやゴツゴツした手触りは、今作からは感じられなかったです。

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 この今っぽいところが、続編であるけど前作の名前を借りた別物と感じさせるところでしょう。まぁ、面白ければノー問題なのですがね。面白くないから文句を言いたくなるワケで

 まず、シナリオがヒドイ。話の流れ、前作のまんまじゃねぇか。偽ジプシー・アベンジャーを出した意味は何?前作と違う要素を入れるため、ロボット同士のバトルをさせたかっただけじゃないの?たくさんキャラを出しておきながら、それを全く生かせれていないし。森マコの死は完全に無駄死になんじゃね?

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 何より、ペントコストに息子がいた設定は無理があります。ロクにイェーガーに乗っていないのに教官として待遇されエースパイロットの扱いをされるジョン・ボイエガにも納得がいきません。イーストウッドの息子と仲がいいのか悪いのかもよくわからないし。そんな中途半端な関係でブレイン・シェイクハンドがうまくいくワケねーだろ。

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 次に、パクリがヒドイ。好きなアニメをテキトーにブチ込みやがって。量産型イェーガーって、まんま量産型エヴァじゃん。あと、ラストの敵の倒し方、作品は思い出せないけど、凄まじいデジャヴです。スーパーロボット系アニメで絶対やったことのあるネタでしょう。

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 最後に作り込みがなっていない。イェーガーがブン投げられて地面に叩きつけられても破損している箇所が見えないし。機体がキレイなままなんですよ。前作ではちゃんと壊れていたぞ。それと、最終決戦の地が東京なのですが、全然東京らしくないです。都庁とかスカイツリーとか、東京っぽいのを出せよ。街の看板も日本語のフォントがダサすぎてリアリティがないです。富士山も全然富士山らしくないし、何より富士山が東京に近すぎます。あの位置だと八王子辺り?もっと東京について調べろよ。日本への愛がちっとも感じられないよ

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 前作の「味」である熱さや歪さは抑えられて、それに変わる新しいモノはちっとも魅力を感じられない。それがなければ、カッコいい絵やカッコいいセリフがあってもダメなんですよただ、最初のイェーガーと盗っ人の追いかけっこは、イェーガーと人間の大きさ対比ができてよかったです。イェーガーのデカさがよくわかりました。

 あと、偽ジプシー・アベンジャーとのバトルそのものはよかったですね。どうせなら、偽物とハッキリわかるように黄色いマフラーでもつけておけばよかったのに。遊び心が足りないね。

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(C)Legendary Pictures/Universal Pictures.

 この映画、前作は未見で今作を観た人なら、まだそれなりに楽しめたのかもしれません。でも、前作『パシフィック・リム』で最高の映画体験を味わったオレからすれば、今作は物足りなさ過ぎて寂しいです。いっそのこと、ドラマメインにして怪獣vsイェーガーは物語終盤だけしかやらないようにしたほうが良かったんじゃね?オレだったら、ペントコストの息子ジェイクが自分は何者なのかを見つける物語にするね。

 腐ってもパシフィック・リムですが、中華に魂を売ったレジェンダリー・ピクチャーズに鉄拳制裁という意味合いで星一つ。まだ続編を作る気らしいけど、もうやめようよ。きっとギレルモ・デル・トロも悲しんでいるよ(´・Д・)」