かりんとの日記

主に映画について、たまに戯言をダラリと書きます。

日本で一番悪い奴ら

 こんにちは、かりんとです。6月25日のブログに星をつけてくれた方々、ありがとうございます。

 今日の題の映画は『日本で一番悪い奴ら』になります。2016年に公開された映画。2002年の北海道警察で起こった「日本警察史上最大の不祥事」と言われる『稲葉事件』を題材に描かれた作品です。

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 プライムビデオで観ました。ここって、購入かレンタルして観るヤツばかりだと思っていたら、アマゾンのプライム会員だと無料で観れるのもあるんだね。知らなかったよ(/・ω・)/

 この映画の題材となった『稲葉事件』ついては、聞いたことがあります。北海道に大学時代の友人がおり、新聞記者をしていまして。この話と道警裏金事件の話をよくしていた記憶が。恐ろしいほどのクズ組織だなぁ、と驚きましたね。ちなみに、道警裏金事件も映画化されています。角川春樹が監督で、すさまじく評価が低い映画なのですが。

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 話を『日本で一番悪い奴ら』に戻します。監督は白石和彌。映画『凶悪』の監督です。あの映画も衝撃的でした。こういう実録映画を好んで撮る監督なのかな?と思いきや、最近は『彼女がその名を知らない鳥たち』や『孤狼の血』など、小説を原作にした映画を撮っていたり。どちらも観ていませんが。

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 主演は綾野剛。あとピエール瀧や中村獅童。その他にもお笑い芸人が何名か。ピエール瀧はいつもの役です。あと、お笑い芸人を起用するのはねぇ。ここらについては、また後ほど書きます。

評価:☆☆(五段階評価中)

 「事実は小説より奇なり」と言いますが、それを地で行く映画でした。

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(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

 「こんなことが本当にあったんだ!」という驚きは何度かありました。たぶん脚色されているでしょうけど。でもね、それ以上の面白さはなかったです。

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(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

 登場人物がみんな声が小さい気がしました。聞き取りづらかったです。そりゃあ、大っぴらに話せる内容でないから小声になるのは仕方がないけどさぁ。撮り方の問題かしら?ヒソヒソ話をするときは、もっとカメラが思いっきり寄っていくとかしたら解決したような。

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(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

 それとね、怪しい外国人役にデニスの植野、関東大物ヤクザ役にTKOの木下の起用はちょっとどうかと。たしかに見た目はソレっぽいけど、お笑い芸人として知っているのがノイズになるの。観ていて違和感ハンパなかったです。

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(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

 もうひとつ。すすきのの風景。何度もニッカウヰスキーの看板出すなよなぁ、鬱陶しい。1970年代に東横インはできてないよ。アレ、最近の映像でしょ?すすきのの街を歩いていると思ったら、すすきのとは全然違う場所が映りだすし。知らない人は気にならないだろけど、すすきのの街に何度も行ったことのあるオレにはコレがノイズになりまくりです。すすきののソープ街もハッキリ映せばいいのに。格安ソープがいっぱいある風景とかさぁ。綾野剛がソープ嬢のサービスを受けるシーンは映せて、そこはダメって意味わかんないよ。

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(C)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

 やっていることは『凶悪』のときとあまり変わらないと思うんだけど、この映画はノイズが多くて見ずらい映画でした。まぁ、ノルマを課せられた者が達成するために本来の目的を見失って行動を起こすことや、身内の不祥事をとことん隠す体質など、今の社会にも根強く残る問題について詳らかに映し出していることは評価できると思いますが。オレ的にはあんまり勧められる映画じゃないですね(´・ω・`)