かりんとの日記

主に映画について、たまに戯言をダラリと書きます。

愛しのアイリーン

 こんにちは、かりんとです。

 今日のお題の映画は『愛しのアイリーン』です。2018年9月に公開された映画。新井英樹の同名マンガを実写映画化した作品です。

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 映画館で観ました。しかも名古屋の映画館で。伏見ミリオン座という映画館。こーいう地方の映画館に行くの、かなり好きです(*'ω'*)

 『愛しのアイリーン』の原作マンガは読んだことがないです。映画を観た後で原作マンガを買ってみましたが、結構古いのですね。1995年から連載開始と書いてあるし。20年前のマンガを今になって映画化するとは。

愛しのアイリーン[新装版] 上

愛しのアイリーン[新装版] 上

 

 監督は吉田恵輔。彼の監督作品で『麦子さんと』と『ヒメアノ〜ル』はとてもよかったですね。全く内容の違う映画ですが。『なま夏』も観ましたが、アレはちょっと。途中で観るのを止めてしまいました。かなりクセの強い監督だと思います。最近はバイオレンス寄りな気もしますね。 

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 主演は安田顕。この人がマトモな役をやっている姿を見たことがないのですが。オレの知っている限りですが、『みんな!エスパーだよ!』では助手のおっぱいを揉みまくる教授、『俳優 亀岡拓次』では飲んだくれの名脇役、ダイハツのブーンのCMではクルマを婚約者だと紹介する変態坊ちゃんを演じていました。マトモな役がないじゃないか。

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 なのでこの映画も、予告編ではハードな内容に見えて実はコメディ映画じゃないかと思い、観に行った次第でして。

評価:☆☆☆☆(五段階評価中)

 ちっともコメディじゃなかったです。いや、コメディ要素もなくはないけど、かなりハードな映画でした。あとで知ったのですが、R15+の映画なのね。あそこまでやればそーなるわな。

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(C)2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ(VAP/スターサンズ/朝日新聞社)

 原作マンガと比べて批判する人が多いですが、コレに関しては映画の方がかなり観やすいです。原作マンガはゴチャゴチャして読みづらかったです。内容はハードなクセにギャグマンガのノリで描いてなくね?性描写が多いのもちょっと。ギャグマンガのノリで性描写というのも、読んでて辛かったです。

愛しのアイリーン[新装版] 下

愛しのアイリーン[新装版] 下

 

 「日本(の農村)の少子高齢化」「嫁不足」「外国人妻」「後継者問題」といった社会問題に真っ正面から取り組んだ作品とWikipediaには書かれていましたが、そこまで真剣に取り組んでいるようには感じなかったなぁ。映画のほうもしかり。田舎の閉塞感はイヤだというぐらいに味わえましたが。中盤から終わりにかけての地獄っぷりは観てて辛かったです。いや、面白かったけど。

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(C)2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ(VAP/スターサンズ/朝日新聞社)

 終盤がイマイチだったかな?「子供がいる!」と言うのなら、ラストにお腹の大きいアイリーンを映してほしかったです。それがあれば、少しは救われた感があったのですが。まぁ、吉田恵輔監督のことですから、あえてそーいうのは全て削ぎ落としにかかったのかもしれません。

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(C)2018「愛しのアイリーン」フィルムパートナーズ(VAP/スターサンズ/朝日新聞社)

 観てて辛かったけど、思い返すと結構いい映画だったなぁ、と。ソフト化されたあたりに、もう一度観てみたいです。原作マンガを読まずに観ることをオススメします。