かりんとの日記

主に映画について、たまに戯言をダラリと書きます。

マグニフィセント・セブン

 こんにちは、かりんとです。昨日のブログに星をつけてくれた方、ありがとうございます。

 この記事で、ちょうど100件目の投稿になるそうです。頑張りましたね、オレ。なので、毎日更新はそろそろ止めにしたいな、と。とりあえず、できるだけこまめに更新はしますが、空いた日があっても気にしないでください(´・Д・)」

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 この前の連休中の土曜日に観ました。思ったよりも、映画館には人が少なめでした。結構話題作が目白押しな状態なのだから、もっと人がいてもいいのに。だけど、映画ファンではない一般の人にはそんな風には感じていないのかも(´-ω-`)

 監督はアントワーン・フークワ。信頼と実績のフークワです。以前にも書きましたが、かなり好きな監督です。主演はデンゼル・ワシントン。他にもクリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホンなどなど。

 予告どころかポスターを見たらわかるでしょう。映画『荒野の七人』のリメイクです。ちなみに『荒野の七人』は観たことありません。名作なのに…。

荒野の七人 [Blu-ray]

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 あ、『七人の侍』は観てますよ。『荒野の七人』が作られるきっかけとなった作品です。

七人の侍 [Blu-ray]

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  面白かったけど、長いねアレ。たしか二十歳ぐらいのときにビデオで観た記憶がありますが、途中で休憩があってビックリした記憶があります。207分もあれば、たしかに休憩が必要ですわ(;´Д`)

評価:☆☆☆☆(五段階評価中)

 面白かったですよ。とても楽しめました。あ、今回は超有名な作品のリメイクですから、ネタバレっぽい内容が多く含まれますよ。

 話の流れは元になった『荒野の七人』と同じじゃないかな?最初に悪の資本家の暴虐シーンがあって、ソイツをやっつけるために仲間を集めて、街の人を鍛えたり罠を仕掛けて対決の準備をし、犠牲を払いつつも目的を成し遂げるという流れです。『荒野の七人』と敵がちょっと違うようですね。

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 もうね、楽しい映画の方程式に乗っかっているんですよ。男同士でイチャイチャしながら仲間集めて、綿密な計画を練って周到な準備を行い、途中でイロイロあるけれど何とか事を成し遂げて、最後にキッチリ悪を討つ。ベタですが、楽しいです。アレ?『サウスポー』のときも似たようなコトを言ってたような(・ω・ )ゝ

 仲間集めのシーンに、もうちょっと時間をかけて欲しかったような。みんな意外とアッサリ仲間になるんですよ。「何のために戦うの?」という部分があまり深掘りされずに。ただ、ここらを丁寧に描こうとすると『七人の侍』みたいな上映時間になりそうなので、あのくらいの抑えた内容で正解なのかもしれません。

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 あとね、今回の七人が多人種の七人なんですよ。ここらはアメリカの“今”を反映させているのだと思います。コレはコレでいいし、楽しいですよ。ただ、主人公を演じるデンゼル・ワシントンが黒人じゃないですか。しかも賞金稼ぎの。となると、クエンティン・タランティーノの監督作品『ジャンゴ 繋がれざる者』の焼き直しのような場面が見えてくるんですよ。

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 監督もそこらを意識して、序盤以外は人種差別的なシーンは少なめにして『ジャンゴ』みたいな話にならないように気をつけていたようですが。もし『ジャンゴ』を観てない状態でこの映画を観ていたら、そんなモヤモヤは感じなかったでしょう。うーん、じゃあ主役をデンゼル以外から選ぶ?あの七人だとやっぱり主役でリーダー役はデンゼル一択だろうなぁ。難しいねぇ。

 そういや、多人種と言ったけれど、今作は女性も活躍します。序盤は夫のそばでオドオドしていたヘンリー・ベネットが、夫を殺されたのちに銃を持ってからは少しずつ逞しくなっていきます。その分、恋愛要素は薄めで。クリス・プラットとくっつきそうでそうではなく。いつも胸チラさせててエロいのに、そーいうコトはしませんよ、と。何かもったいない(・ω・`)

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 もう一つ、『七人の侍』や『荒野の七人』と違うところは、農民や街人といった《弱き者たち》の対応でしょう。原作となった二つの映画のラストですが、どちらも戦いが終わった後、農民や街人は用心棒なんて最初からいなかったように雑な扱いをします。でも今作は丁寧に礼を言います。いや、たぶん農民や街人たちの本質は原作二つのほうが正しいだろうけど、そこらで深く考えないようにするために外したんじゃないかと。もう思いっきりエンタメ方向に振るための選択だと思います。

 うん、とても楽しく観れました。ただ、やっぱり仲間集めをもう少し時間取ってほしかったかな?それと敵インディアンのバックボーンとかも知りたかったなぁ。207分バージョン、作りませんか?そっちが出たら、星5個つけますよ。面白い映画でした。オススメです!