こんにちは、かりんとです。
今日のお題の映画は『パトリオット・デイ』です。2017年6月に公開された映画。2013年に発生したボストンマラソン爆弾事件の事件発生から犯人逮捕までの顛末を描いた映画です。
映画館で見ました。監督はピーター・バーグ。主演はマーク・ウォールバーグ。このセット、多くない?仲が良いのかな?しかも、出演した作品はどれも実話が基になっているし。ちょっと実話系が多くない?まぁ、事実は小説よりも奇なりとも言うからねぇ( ´ω`)
今回の映画の基になったボストンマラソン爆弾事件ですが、検索すると〝陰謀〟とか〝やらせ〟とか〝自作自演〟などと書かれたサイトが上位に検索されます。そういや、9・11のときもそう言われていたよね。みんな陰謀論大好きね。それっぽい理屈をつけて妄想を垂れ流すのは非常に迷惑です。
評価:☆☆☆(五段階評価中)
実話ベースなので、ドキュメンタリー映画を見ているような感じでした。ドキュメンタリー映画って、元ネタの事実が興味深くて脚色にしくじらなければ、それなりに面白いモノが出来てしまうような気がします。手堅い案件ですね。
(C)2017 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
ボストンマラソン爆弾事件については「ボストンマラソンの開催中に爆弾テロがあった。」ぐらいの知識しかなかったです。しかも新聞記事で知ったぐらい。映画での爆発シーンは凄かったですね。迫力がありました。応援している沿道であんな大きな爆発があったとは。多数のケガ人が出ましたが、死者が三人しか出ていないのは奇跡的でしょう。
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犯人との銃撃戦も、やたらド派手なんですよ。犯人側がクルマが吹っ飛ぶレベルの爆弾をポイポイ投げるし。ホントにこんなことがあったの?ここらは脚色じゃないかと思ったのですが、調べると犯人との「猛烈な」銃撃戦があったようですね。猛烈すぎです。戦争じゃないか。
今作はマーク・ウォールバーグが主役なのですが、あんまり主役らしい活躍がありません。どっちかといえば、事件の語り部みたいな感じが。オレ的には、FBIから来た捜査本部のリーダーのケビン・ベーコンの方が主役っぽく見えました。
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他にもJ・K・シモンズが物語に大きく絡んでくるように見えて、銃撃戦でちょっと頑張ったぐらいの活躍しかなかったし。色んなキャラを出しすぎて、取っ散らかったしまった感じです。別にマーク・ウォールバーグを無理して使わなくてもよかったんじゃね?
そんな文句もあるのですが、最後にそんなのを全て吹き飛ばすようなシーンがあります。それは、実際にテロに遭われた方々が、あの時のことと現在についてを語るのですよ。これがもう、すんごく良くてね。あの爆弾テロで足がなくなった人もいるんですよ。それでも義足を付けてボストンマラソンに参加したり。そんな人たちが「僕らはあのテロの被害者じゃない。平和の使者なんだ。」というセリフにジーンときました。涙が出てしまいます。オレだけでなく、他のお客さんも泣いていました。もうね、あれは反則ですよ。
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あー、でもあのシーンにも問題が。犯人の逃走に巻き込まれた中国人男性がいて、彼も英語で語るのですが、その彼のブロークンな英語にテロップつけるのはやめてあげてください。アレは嫌がらせとしか思えません。あれぐらいのブロークンな英語、聞き取ることができるでしょ?
まぁ、仰天ニュースみたいなドキュメンタリーが好きなら、フツーに楽しめるんじゃないかな?そして最後にキッチリ泣かされるし。迫力はあったけど登場人物の掘り下げがイマイチだったので星三つにしましたが、結構いい内容の映画でしたね。興味のある方は、ぜひどーど。