かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

スイス・アーミーマン

 こんにちは、かりんとです。4月21日のブログに星をつけてくれた方々、ありがとうございます。4月10日のブログに星をつけてくれた方、ありがとうございます。

 今日のお題の映画は『スイス・アーミーマン』です。2017年9月に公開された映画。無人島で遭難した青年が死体と共にサバイバルして我が家を目指す、型破りな冒険活劇映画です。

youtu.be

sam-movie.jp

 PlayStation Storeでレンタルをして観ました。時々書くけど、このサイトはオススメできません。音が切れたり止まったりするので。他のサイトだと何ともないので、ネット環境の原因ではなく、このサイトがダサいだけだと思います。

 去年の秋に札幌で『ザ・ウォール』を観た映画館が「今年イチオシの映画!」と猛プッシュしていた記憶があります。でも、ポスターを見ても全く内容が読み取れませんでした。あの絵だけで内容わかるワケないじゃん(´・ω・`)

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 主演はポール・ダノとダニエル・ラドクリフ。ヒゲモジャなのでピンとこなかったのですが、基本キモい役ばかりを演じるポール・ダノです。『マイ・リトル・サンシャイン』や『ルビー・スパークス』にも出ていましたね。『ルビー・スパークス』のポール・ダノは、女の子から見たらマジキモいヤツだと思いますよ。

ichiyos11.hateblo.jp

 ダニエル・ラドクリフはハリーポッターの人だよね?実はあの映画、第一作目を金曜ロードショウで観ただけでして。残りは未見。あのシリーズ、オレはイマイチ好きになれないのです。ディテールありきで物語の世界設定がすごく雑に感じない?

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 監督はダニエルズ。二人のダニエルが監督したからダニエルズだとか。今作が長編映画初監督作品。初監督作品がコレ?それなりにビッグネームの役者を使ってコレ?周りの人は止めなかったの??

評価:☆☆☆☆(五段階評価中) 

 簡単に説明すると「何じゃコリャ?」な映画です。観ている間もそうですし、観終わった後もそう感じました。ある意味、稀有な映画体験です

f:id:ichiyos11:20180430114438j:plain(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

 とにかくアレです、ダニエル・ラドクリフの死体役がスゴイです。死体を演じるという発想もスゴすぎます。この役のために「いかに死体っぽく見せるか?」について、ラドクリフはかなり研究したそうで。どんな研究をしたのだろう?

f:id:ichiyos11:20180430114723j:plain(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

 死体ではありますが、サバイバルに便利な機能が盛りだくさんな死体です。ナイフになったり水が溢れ出たり火打ち石になったり。尻から出るガス噴射で海上を駆け抜けてり。一応、リアリティラインを崩さない設定にしているみたいです。まぁ、たしかに水死体にはガスが溜まるし、死後硬直でカラダは硬くはなるけどサ。でも、しゃべる死体というのはどうだろう?

f:id:ichiyos11:20180430114746j:plain(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

 きっと、しゃべるのは現実ではなくポール・ダノの妄想でしょう。今作のポール・ダノ、最初はまともそうなヤツですが、だんだんとその狂気が見えてきます。しゃべる死体と気持ちを通わせて互いに大切な親友となっていくのですが、観ているオレらが「アレって死体だったよね?」を素に戻った時、その狂気に気づき驚かされます。それが物語終盤にハッキリと提示される場面がありまして、それを観た時はマジキモいと思いました。

f:id:ichiyos11:20180430114824j:plain(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

 ただね、アタマおかしい下品な場面も、そんなにイヤじゃないどころか、なぜかいい場面に感じたり。これは見せ方を工夫しているから。監督のダニエルズは今までMTVでMVを撮っていたそうで。音楽がいいのですよ。それに合わせた映像も素敵でした。

 冒頭に書いたとうり、観終わった後は「何じゃコリャ?」な気持ちが強かったです。でも、後から映画を反芻すると、だんだんわかってきました。アレは恋に怯える非モテ男子の心情を描いた映画かと。しかもかなり童貞をこじらせたバージョンです。心底好きな女性が現れたのに声をかけることもできないまま、自分の世界に閉じこもって一人遊びに興じている。それが死体との会話であり遊びであり。

f:id:ichiyos11:20180430114855j:plain(C)2016 Ironworks Productions, LLC.

 その会話の中で死体が「恥ずかしいことを恐れるな。」というニュアンスのセリフを発します。恥ずかしさを乗り越えてこそ、コミュニケーションの入り口に立てるワケで。うん、たしかに自分もそんな時期があったなぁ。オレはチビでハゲでキモいからダメだと自分の殻に閉じこもっていた時もありました。それは「恥ずかしさ」を恐れていただけで。自尊心を守りたいだけで。自分の世界に閉じこもって一人遊びすることはとても楽しいのですが、「恥ずかしさ」の殻を破らないと好きな女の子と心通わすことはできないのですよ。

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 それを死体を使って表現したのがこの映画でして。心の冒険活劇ですね。結局、ポール・ダノは映画『ルビー・スパークス』とあまり変わらない役をやっているのです。初見はワケわかんない映画ですが、噛めば噛むほど味が出てくるスルメ映画だと思います。万人にはオススメできませんが、興味のある方はぜひどーぞ!