かりんとの日記

主に映画について、たまには戯言をダラリと書きます。

22年目の告白-私が殺人犯です-

 こんにちは、かりんとです。

 今日のお題の映画は『22年目の告白-私が殺人犯です-』です。2017年6月に公開された映画。2012年の韓国映画『殺人の告白』をリメイクした作品です。

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 映画館で見ました。日曜日のお昼で、お客さんは多め。しかもカップルがほとんど。コレ、デートムービーになるの??

 監督は入江悠。『サイタマノラッパー』シリーズを撮った監督です。オレは入江悠監督主催の『僕らのモテるための映画聖典』のメルマガを購入し、Podcastもこまめに聞いています。だけど、今作が初めて触れる入江悠監督作品だったり。オレって地味にヒドイね(´・ω・`)

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 主演は藤原達也。他は伊藤英明に仲村トオル。女性キャラって、あまり出てこなかったなぁ。目立ったのは夏帆ぐらい?なので、かなり男臭い映画です

 予告で藤原竜也が「はじめまして、私が殺人犯です。」と語るシーンがあります。そんな「はじめまして」と言われても。藤原竜也から殺人犯としての「はじめまして」感は全くないのですがね。

評価:☆☆☆(五段階評価中)

 とても面白かったです。初っ端からヒリヒリしたモノがビンビンに感じられて良かったです。オープニングにあった、1995年に起こった連続殺人事件が懸命の捜査も虚しく時効を迎えてしまい今に至る、という内容を大した説明セリフもなしに理解できる演出は素晴らしかったです。そこら続くスリリングな演出に「おっ、コイツはスゲェ!」とワクワクしながら見ていました。

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(C)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

 ただね、後半がね、もの足りないのです。報道番組に事件の当事者達が集まるシーンがあるのですよ。それが終わってからがねぇ。一緒に見た女房が「あともう一個、どんでん返しが欲しい。」と言ってました。それにはオレも同意です。

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(C)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

 その報道番組に事件の当事者達が集まったときの<面子が揃った!>という場面が、ヒリヒリ感のMAXでしてね。そこで一騒動起きるのですが、そのあとからはヒリヒリ感が薄いままでエンディングまでたどり着きます。終盤で衝撃の真実が明かされるのに、イマイチ盛り上がりに欠けるんですよ。なので、すんごく尻すぼみで終わってしまった印象があります。うん、やっぱり、もう一つどんでん返しが欲しかったかな?

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(C)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

 あとね、オレの場合は予告編を見たときに「神戸連続児童殺傷事件を題材にした映画かな?」と思ってしまいまして。あの告白本は元少年Aの『絶歌』みたいなモノじゃないかと。

絶歌

絶歌

 

 なので、殺人犯なのに時効で悠々と生きる藤原竜也にどこで復讐するのかな?と期待しつつも、もしかしたら藤原竜也の悪魔的所業で再び地獄を見せられるのでは?という不安のようなワクワク感もあったのですが。どっちもね、その、アレだったのですよ。うーん、ここらについて詳しく語るとネタバレになってしまう

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(C)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

 だいたい、神戸連続児童殺傷事件について、実は詳しく知らなくてね。子供を何人か殺した、事件から数年後に犯人が本を出した、ぐらいしか知らなかったモンで。今回、詳しく調べてみましたが、あんなの映画化できるわけねーだろ!(;´Д`)

「少年A」この子を生んで……―父と母悔恨の手記 (文春文庫)

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 もう一つ、連続殺人が起こった1995年は、阪神淡路大震災があった年です。この震災や同じ年に起こった地下鉄サリン事件から、PTSDという言葉を頻繁に耳にするようになりました。この映画では伊藤英明が演じる刑事の妹が震災の被害に遭い、PTSDに悩まされます。妹の彼氏が彼女から震災のことを忘れさせようしますが、なかなかうまくいきません。

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(C)2017 映画「22年目の告白 私が殺人犯です」製作委員会

 このPTSDが、映画の重要なキーワードになっています。それなのに、PTSDについて、そんなに掘り下げてないのですよ。僕モテPodcastのガチ話を聞くと、そこらの描写も撮ってはいるけど、入江監督が冗長になるからという理由でカットしたそうです。オレ的には、映画の尺が長くなっても、そこらはもっと深掘りすべきだったと思います。その方が物語に重みや深みが出ると思うのですけど。犯人のアレも理解しやすくなって、もっと感情移入ができたかも。って、この映画をネタバレなしで語るのキツイね(つ∀`)

心のケア――阪神・淡路大震災から東北へ (講談社現代新書)

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 とても緊張感のある映画でした。後半を除いて、ですが。とても丁寧に作られた映画でもありますよ。星三つしか付けていませんが、興味がありましたら、ぜひ見てください。オレが指摘した部分が気にならずに上手くハマれば最高の映画体験ができると思います。次回作がとても楽しみな監督の一人になりました(*´∀`)