こんにちは、かりんとです。
今日のお題の映画は『ゴースト・イン・ザ・シェル』です。2017年4月に公開された映画。士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』を原作とした作品です。
火曜日に映画館で観てきました。字幕2D版のほうです。吹替版にしようかどうか悩みましたが。だって、アニメのときと同じ声優だし。あ、荒巻はビートたけしのままみたいですが。
原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』です。あの漫画については、長くなるので詳しく書きません。
漫画は当然読んでますよ。押井守監督のアニメ版も観てますし、OVA版もARISEも観ています。プレステ版のゲームもやりこみましたね。うん、攻殻機動隊の世界、結構好きですね(*´Д`)
あ、今回はみんなが攻殻機動隊を読んでいることを前提で書いていきます。なので、ネタバレも含みます。ご了承ください_(._.)_
評価:☆☆☆☆(五段階評価中)
かなり楽しめました。映像も音楽も凄かったですね。しまった、コレはIMAXで観るべき映画でした。IMAXで観たい映画が多すぎです。
攻殻機動隊の世界観は実現できてたと思います。音楽も映像も今までの攻殻機動隊の雰囲気を壊すようなモノではないでしょう。とても良くできていました。作った人達は本当に攻殻機動隊が好きなんだろうね。そう感じられる部分がいくつも見られました。
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ますね、バトーが可愛がる犬は『イノセント』に出てた犬種ですし。パセット・ハウンドですね。あと、クラブハウスでかかっていた音楽は、石野卓球が作ったプレステ版のオープニングのアレンジでした。プレステ版のゲームをやりこんだオレはニヤニヤがしっぱなしでしたね。
ただね、やっぱり文句言いたいところがいくつもあるんですよ。まず、フチコマがいないんです。
代わりにタチコマやロジコマが出てきたりもしません。予告を観たときから薄々感づいてはいたけれど。チラッとでも出してくれるかな?と期待したのですが。かなり残念です。
それとね、ブレインダイブのシーンが少ないです。アレがないと攻殻機動隊らしくないですね。そういや、「義体化」という言葉はよく出てきたけど、「電脳化」という言葉はあまり出てこなかったような。アニメ版ではよくあった電脳世界での会話とか、そんなシーンはなかったですね。アレを実写でどんな風に表現するのか、見たかったんだけどなぁ。
上の画像のような電脳世界を実写で表現するのは難しかったのでしょう。なら、せめて敵をハッキングして意のままに動かすとか、そういうシーンは入れて欲しかったです。
イチバン文句を言いたいのは、荒巻でしょう。ビートたけしです。何で彼を使ったのかと。他の選択肢はなかったの?
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彼だけ英語を喋らないんですよ。全て日本語。「もしかしたら、電脳化で言語の違いは関係ない世界だから、フランス語や中国語が飛び交っても問題ない?」と思ったら、会話は英語オンリーでした。荒巻だけ日本語を話す意味がわかりません。ヘタクソでも英語を話させるべきだったでしょう。あとね、荒巻に美味しいところを持って行かせすぎです。誰に媚び売ってるの?
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他にもトグサがカンフー使いそうな中国人にしか見えないとか、ラストがアニメ映画版のまんまだったりとか。色々文句はありますが、それでも今回の『攻殻機動隊』の実写化は成功だと思います。オレはスタンド・アローン・コンプレックスのシリーズを初めて観たときと似たような気持ちになりましたね。コレはアリでしょう。良いモノを観せてもらいました。満足です(*´∀`)
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ただね、攻殻機動隊を全く知らない人には、この映画は勧めづらいですね。「何故こんな世界なのか?」という説明が少ないのですよ。攻殻機動隊を知っていることが前提の映画だと思います。
とりあえず、気になっている人は観てください。可能な限り、IMAXで観るべき映画です。攻殻機動隊が好き!という人は、ぜひ観て欲しいです。それも映画館で。とても楽しめると思いますよ。